「おまえがいかに淫らで美しいか見せてやる」国を滅ぼされ生きる希望をなくした王女ノエリアは、大国の美貌の王エルンストの虜囚となる。ノエリアを王妃として迎え、王の子を産めと彼は言うが…「死にたいなど考えられないほどの快楽をおまえの身体に与えてやる」毎夜淫らな愛撫を受けて快楽を教えこまれるうち、身も心もエルンストに溺れていくノエリア。彼に惹かれていく心を止められないノエリアだったが、国の再興を願う臣下たちの言葉に激しく動揺し…。 ■みどころ■ 「おまえのことを知りたい」 「…ご存じのとおりです。旧コートニア王アシルの娘。王家唯一の生き残りで」 「…そういうことではないんだが」 「……」 「……」 会話が続かない。せっかく話しかけてくださったのに、上手く返事をできない。 「寝室と居間どちらが好きだ」 それがいい。私の身体はもうすっかり。 「寝室です」 「あ、いや…鏡が、エルンスト様」 「俺が置いた。いいだろう」 「おまえがいかに淫らで美しいか、おまえにも見せたい」 美しいのはあなたです。 強くたくましく。 賢く。 王のなかの王。 私とは何もかもが違う。 「見ろ、ひくついている。ここに欲しいのか？　もうびちょびちょじゃないか。ドレスにまで滴って。王女とは思えないようないやらしい姿だ」 私は王女として何もできず、死ぬことすらできず。 「忘れたらいい。今は。今はただの女でいい。ノエリア」 「……！！」 「抱いてください。ちゃんと。欲しい。ここにあなたの」 「気持ちよくしてやる」 「舌じゃなくて、あなたの…あなたも…」 「いつ抱くかは俺が決める」 「おまえはただ、与えられるもので気持ちよくなればいい」 「あ…あ…！！」 どうしよう、私。エルンスト様が好き。 彼のひとこと。 彼の指１本で嬉しくも悲しくもなる。